しばらく、沈黙が流れる。
聞こえるのは花火の音だけ。

「ねぇ。」
「ん?きこえねー。」



「ひろ、と。
今日はありがとう。」


あんまり声を
大きくしてないから
浩人は聞こえてなかったのかもしれない。

でも、浩人くんには伝わったんだ。

その証拠に
浩人くんはあたしにキスをした。

あたしはなんも抵抗しなかった。

だって、私もいつの間にか
浩人くんが好きだったから。

深い深いキスだった。。。