お嬢様は元ヤンキー!?





「―――…っ!!!」


「そんなんじゃ、お前はクイーン失格だ。

キングやクイーンは相手の事を考えて行動しなきゃなんねぇんだよ。

今のお前はそれが出来てねぇ。

頭冷やせ。」


そう言うと純也は部屋から出ていった。


「渚…」


「なぎちゃん…大丈夫…?…今氷貰ってきてあげるから…」


「波亜南。」


部屋を出ようとする波亜南を呼び止める。


「…?」


「…大丈夫だよ。これぐらい。

……私より純也の心の方が痛いと思うから。」


「なぎちゃん…」


「渚。」


「…暁さん…」


「ちょっと来い。」


「……はい。」














――――――――――――――
――――――――――


「なんか悪いな…俺のせいで…」


暁さんに連れてこられたのは大きな別室。


「いえ…悪いのは私ですから…」


「…渚。…確かにさっき純也が言った事は全て正しい。

今のお前は周りしか見えていない。」