『………奏斗が大好きなんだよっ!!!

……バカッ!!!!』


え…今…何て言った…?


普段の俺なら容赦なく聞き返すがそれができないのが今の立場。

やばい…俺が聞き間違えてなかったら
かなり嬉しい事言われたんだけど。



「…でも…もう…大っ嫌い…」


「はぁ?」

はぁ!?
…今、『大好き』って言ったばっかじゃん…

「しょうがない…じゃん…!!!
いく…ら…私がっ…奏斗のっ…こと…好きでもっ…

奏斗がっ!!…私の…事…っ大嫌い…なんだからっ!!!」


大っ嫌いなんかじゃねぇよ…
そう言えないのがかなり辛い。

そして最後にまさかのとどめの一発…


「もう…奏斗なんて…大っ嫌い!!!!!!」


…流石にこれはキツいって…ι

悪いのは俺だけど、好きな奴に『大好き』って言われて、途端に『大っ嫌い』は大分辛いぞ…ι



そんな事を考えていると、
渚は生徒会長室から出ていっていた。

俺は立場上、追いかけたらいけないのに体は言うことを聞かず、渚の後を追いかけてしまった。