………って…

「なんで私が謝らなきゃいけないわけ!!!」

「………」

「もう、いい!!帰る!!!」


だんだん何が何だか分からなくなってきた。

部屋に帰ろうと奏斗の前を通ったら腕を掴まれた。


「……何?」

「……ごめん。」


え……


「あんな事言って。…悪かった。」


そう言う奏斗は私が知ってる奏斗じゃなくて、ちょっと緊張した。


「……じゃあな。」


掴んでいた手を離して歩き始めた。


「……奏斗…

----クスッ
…ありがとう。」


私は小さくなっていく奏斗の背中に小さい声で言った。


「……さぁ~て!!!帰りますか!!」


観たいテレビもあるし♪


………あ…ι


「わ…忘れてたぁ~ι!!!!」


私は急いで部屋に帰ってテレビを観たけど、虚しくエンディングだけが流れていた…