「………。」
…は？
渚が俺の事を好き？
マジで？
「…っでも――…!!!!
私の事を…裏切ったの!!!!
信じて…だ…のﾞにﾞ――…」
そう言うと長谷部は泣き出した。
……うわ、なんかめんどい事になってきた…
つか最後の方何言ってんのか分かんないし。
「――ｸﾞｽｯ
ねぇ…、渚なんか…よ…り…私にして…よ…
私の方が…！奏斗に尽くしてあげられる!!!」
そして、いきなり抱きついてきた。
意味不明だし。
つーかまじうぜぇ。
「――…悪いけど…」
「―――…ぃの？」
「え？」
「奏斗の秘密…
バラしちゃうよ…？それでもいいの…」
「……？俺の秘密…？」
「私知ってるんだから…
奏斗の性格に…表と裏があること…
私と付き合ってくれないとみんなにバラすよ…？」
「………｡どうやってバラすつもり？」
なんで知ってるんだと思ったけど、その前に人の性格なんてどうやって他の奴等にバラすんだよ。
長谷部は制服のポケットから携帯を出して弄りだした。
「……？」
「これ。学校中に流しちゃうよ？」
「は…？」
