「あ…
ごめんι

はい。コーヒー。」

コーヒーを渡してから俺が座っている反対側のソファーに座った渚。

「サンキュ。
で、お前何買ったの?」

まぁアレだけ悩んでたしちょっと気になる。

「コレ。」

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果汁100%!
美味しさMAX!!!

THEりんご

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………。

アレだけ悩んで《THEりんご》?

可笑しくて笑ってしまった。

「ちょっ…奏斗っ!!!!
何で笑ってんの!?」

「いや…ちょっと可笑しくて…」

「もー//!!!!
私先に見廻り行くからっ!!」

そう言ってエレベーターに向かった渚の手を掴む。

「待てって。悪かった。
つか俺まだコーヒー飲んでないし。」

「……ホントに悪いと思ってないでしょ。」

「あぁ。」

「はぁ…」

「ため息着くと幸せ逃げるぞ。」

「………。」

コーヒーの飲み口を開けて飲むとまだ暖かかった。


「ねぇ…
奏斗はさぁ。何で私がジュエルのクイーンでも恐がらないの?」