「…はいっ、もうこれで大丈夫!」


「ありがとうございます…。」


朝陽は保健室にいた。


理由は話せば長くなるが、
雪架に本を運ぶ手伝いをやらされた朝陽は
予想以上に本が多いことに驚いて、

なんとか早く終わらせようと思い

大量に本を抱えて図書室に行くため階段を降りようとした。


そして見事に階段から落ち、体のあちこちにキズを作ったのだった。



「キズはもう大丈夫だけど、一応もう少しここで休んでなね。」


「はい…。」



保健の先生は若くて、きさくで
みんなから慕われるいい先生だった。