いつか会える日まで

その夜、和史が窓越しに話しかけてきた。

私たちの部屋はお互いの部屋のベランダが向かい合っている。

お互いの親が面白がって、私たちの部屋を向かい合わせるようにつくった。



「お前さ、本当にいいの?」

「何が?」

「あの…なんとか尋と付き合って。陽はどうすんの?まだ好きなんだろ?」

「好きだけど、どうすることも私にはできないから…だから…新しい恋へGO!みたいな。」

「そんなこと言っときながら顔。引きつってるよ。」

私はとっさに顔を手で覆った。

「そうかな…」