ひらひら
ひらひら


…舞い落ちるのは


それがはかないものだから



すぐに消えてしまうから




雪だって桜だって

毎年舞っては地面に消えていく




恋の花も
やがては枯れて散っていく



綺麗なものは
ひらひらすぐに消えていく



跡形も無く
そこに存在したのか誰にも分からないほどに







だけど


雪の華も桜の花も



恋の花だって




何度だって
また咲くんだ…




そして私たちはその花の下で
また恋を始めるのだろう…







END