「来るな~見るな~
南無阿弥陀仏~阿弥陀如来~
えーっと…七福神~」
私は両手をこすり合わせながら
効きそうな単語を並べていた
ハッ!
…もしかしてこいつ
西洋系の悪魔だったりする?
「え~っと…主よ~
聖母マリア様よ~ニンニクよ~」
今度は十字を切りながらぶつぶつ唱えていた
『とうとう頭がイカれたか?』
ビクゥッ!
間違いなく真上から聞こえてきた声
上を向くと木に寄りかかって私を見下ろしている悪魔がそこにはいた
『はぁ…お前の思考は俺には読めそうも無い』
呆れたような
どうでもいいような声音
枯れたはずの涙が出そうになって思わず下を向いた
フラれちゃうんだ、私…



