穂波の願うことだったら
何でもかなえてやれる自信があった
頼られるってことがこんなにも嬉しいものだとは思わなかった
『先生と両思いにさせて欲しいのっ!!!』
真っ赤な顔で恥ずかしそうにそう叫ぶ穂波を見て
その選択肢を忘れていた事を思い出した
悪魔は契約者から頼まれたらどんな願いでも叶えないといけない
だけどその願いはあんまりだ
ナイフで切り裂かれて千切れそうな心を隠すように
穂波には余裕ぶって接していた
…余裕ぶれば余裕ぶるほど
心の中では焦っていた
『さっさと私の前から消えて?
じゃあそれが願いでもいいから!』
穂波のこの言葉が
勢いで言ってしまったものだということは分かっていた



