チッ…焦らせんなよ 頭ではそう思っているのに 顔は自分の気持ちに正直のようだ 『はる…く…』 穂波は何かを呟くと 俺の指をキュッと掴んで動かなくなった ドクッ 一番驚いたのは 穂波が俺の指を掴んだことだけど 穂波の口から出てきた言葉に 俺は動揺していた 『はる君』 俺にはそう聞こえた たぶん、俺をその『はる君』とやらと間違えて こんなに幸せそうな顔して眠っているんだ