「・・・・・・」
俺は自分で顔に血液が上がっていくのが分かり
この世界は寒いはずなのに全身熱かった
なんだよ
なんだよこれ…
意味分かんねえよ
なんで俺こんなに焦ってんだよ
『…やっぱり、嫌ですよね
暗い色だけど女の子用のものだし』
ポツリと
俺が何も言わなかったのでそれを不服と受け取ったらしい穂波が呟いた
嫌とかそういう訳じゃなくて
…そんな事の前に
声が、出せなかっただけだ
「いや…別に、」
ようやっと出てきたのは掠れたような無理して出した声だった
その声に驚いたのか穂波はハッと顔を上げて俺と目を合わせた
少し涙が滲んだ瞳
心配そうに見上げる上目遣い
俺の体温はさらに上がった



