『て、そんな事言ってる場合じゃない
その格好だと絶対風邪引くよ!…見慣れない顔だけど時期が時期だし帰郷中?
だったら家もこの辺だよね?それなら…』
1人で百面相しながらワタワタしている姿が似合っていて
俺は思わずクスッと笑っていた
俺、笑うことなんてめったに無いのに
何でこんなことだけで笑ってんだろ
フワッ
窮屈になった首周り
やけに近くにあるウルウルの瞳
一瞬、状況を理解するのに戸惑った
『マフラー1つじゃあさすがに寒いと思うけど…今はこれしかないし
そ、それあげるから早く帰った方がいいよ!』
たぶん穂波にとっても予想外の行動だったんだろう
俺に勝手に巻きつけといてオロオロしながら取り繕っている



