そんなある日…
「あー…つまんね」
また抜け出して遊びに来たのはいいけれど
今日はユウが用事があるとかいってて留守
1人で神木の隣にある普通の木の枝の上に座って足と腕をダラーっとさせていた
てか精霊なんかに用事なんてあるのかよ
あいつの本心は今も俺には分からんし
『あのー…大丈夫?』
遠慮がちな段々と尻すぼみになっていく声が下から聞こえてきた
「あ゛?」
チッ、誰だよ
そんな不機嫌を丸出しでその声へと振り向いた
え…
マジ?
『ひっ!…ご、ごめんなさい…』
そいつは俺の声にびびったのか一歩後ずさった
それが
初めて近くで見た
穂波だった



