ユウは最近俺が頻繁にここに足を運ぶ理由を見抜いているようで
俺が話を振らなくても穂波の話をしてくる
チッ
こいつ無駄に人の感情の変化読み取るの早いからな
その話の中で知ったことは
一つ上の姉がいて性格が正反対なこと
家はこの近くだってこと
よく笑う…太陽みたいな子だってこと
俺の知らない穂波の話を聞けるのはおちょくられてるの分かっていても内心嬉しかった
だけど
…逆に、俺は穂波について知っていることが全く無いってことが分かって
辛くなる
向こうも俺のことを知らないだろうし
何より、接点が無い
だから別にこの時は
ただ『穂波』という人物を知るだけで
何かをしようとは思っていなかった



