「ねえ…」 悪魔の腕の中で 気になっていたことを問いかけた 『あ?』 「何で私のこと助けてくれたの?」 私はこの問いかけに なんて答えてほしいんだろう? 『んなの…契約だからに決まってる お前は俺のだから他の奴なんかに奪われてたまるかよ』 やっぱり契約だからで 私は刹那の『モノ』程度にしか見てもらえてないんだ 「最初の言葉さえなければねぇ…」 今少女マンガで人気のS男で済ますことが出来るのに 『なんか言ったか?』 …地獄耳 「いえ、なんでもー」