『まずお前の名前を聞いておく、その方がらくだしな』
悪魔はそれだけ言うとさっさと言えと言うような目で睨んできた
に、睨まないで!怖いからっ!
「ほ、穂波…桐生穂波(キリュウ ホナミ)」
本気でこの悪魔何者よっ!
…こんな奴に本名を教えるのはとてつもなく気に食わないが
言わないと今度何されるか分かんないから仕方なく言った
『穂波か、俺は…刹那(セツナ)と呼んでくれ』
けっ
誰が呼ぶかバカヤロウ!
『あ、俺の名前呼ばねえと何するか分かんないよ?』
ニヤッと笑うこのクソ悪魔には
黒い羽以外は似合わないなと思った
(心の中では悪魔って呼んでやるっ!)



