きっと ずっと もっと。

コーちゃんに連れられ、小父さん小母さんが揃うと宴会が始まり。

父と小父さんはワハハと盛大に酒盛りを始め、母に注(つ)がれたお酒に呑まれた兄は感涙し、

「俺は嬉しい! コータ、俺をお義兄様と呼んでもいいぞ!」

血迷った台詞を吐くなり、コーちゃんの冷たい微妙に瞬殺されて。


母と小母さんに至っては、

「あたし達の夢が叶ったわねぇ」

なんて、いつから願われていたのだか判らない、政略ならぬ計略結婚の夢を語り。


予想外にもあっさりと両家公認の恋人――をすっ飛ばして婚約者となってしまったあたし達は、今から婚姻届を貰いに行って来い、言い張る酔っ払い。
もとい父を、せめて卒業までは待ってくれ、と宥めるのに労力を費やした。