きっと ずっと もっと。

「だから大丈夫だ」

再び力強く言い切ったコーちゃんに、あたしはもう何も言えなかった。


コーちゃんが大丈夫って言うなら、きっと大丈夫。

あたしはコーちゃんとずっと一緒に居れる、あたし達のこれからを信じている。


二人揃って入る我が家は、心なしか気恥ずかしい。

でも、そんな気持ちはドアを開けるなり切り捨てられる事になる。


家に着くなり、既に出来上がっていた夕飯を食べて行かない? とコーちゃんに勧める笑顔の母。

今日もあたしよりも先に席に着いていた父と兄は、コーちゃんが一緒に夕飯を食べる事を特に気にした様子もない。


拍子抜けする程にあっさりと、我が家の食卓に溶け込んだ“隣人”で“幼馴染み”兼兄の親友は、あたしの緊張そっちのけで談笑している。