きっと ずっと もっと。

「お前は何で彼氏でもねぇ其奴(そいつ)とセックスする訳?」

「それは……気持ち良いから」

「お前は何で“大丈夫”だって言いながら、其処から離れようとする訳?」

「…………え」

「お前は何で、」

沢山の「何で」を浴びせた担任は、あたしの回答に「へぇ」とか「ふーん」とか曖昧な返事をして笑うだけ。


時には最初の質問の様に回答出来ない質問も含まれていたけど、あたしの回答は担任にとって特に必要なものではなかったみたいで、あたしがきょとんとする度に次の質問へと移り変わって行った。


そして質問“口”撃が終わったあと、再度煙草に火を点けた担任は今朝と同じ笑みを浮かべた。


「教えてやるよ、お前の事」