「先週も面接受けに行っ、」

「駄目だった」

兄の言葉を遮る様に、あたしが答える。

それはしっかりと父と兄に届いたようで、一瞬哀れんだ表情をした後、慌てた様に口を開いた。


「まっ、まぁ不況だし! しょうがねぇよ」

「…………」

「そ、そうだぞ、友里。父さんが一生養ってやるぞ」

「…………」

もう2月だ、って言っていたくせに。

不況だって言ったって、就職できるひとは就職できるのに。


そして父。

……あたしをの一生を養うのは、流石に無理だろう。