ラブ・ヤンキー

そっと2人の指が触れる。


ドキッ…




花園の中で何かが弾けた。

さっと指を離す花園。

「大丈夫か?」

「は、はい…っ」

「顔赤いけど、熱でもあるのか?」

木村は花園のでこに手を添えた。

「だだだだ大丈夫です!拾ってくれてありがとうございました!」

そう言って花園は逃げるように走り出した。

「変な子だなぁ」