イケメン霊能少年の憂鬱

ナツは何か言いかけたが、
黙って首を振った。


オレはもうこれで充分だと思った。


――これ以上好きになったら、
  ナツの前からいなくなるなんてできない


「落ち着いたらメールするよ」


オレは別れ際のクセでそう言ってから愕然とした。


――オレはナツのメアドすら聞いてない……


オレはそんな自分がおかしくて少し笑って、
そして、ナツと分かれた。