「やっぱり、結婚したい・・・・」



長いキスを終え、ユハが緩く優しくローズを抱きしめながら、呟いた。



「あたしも、あなたとずっと一緒にいたい・・・」


「じゃぁ」


「でも」



ユハはローズを離し、顔を覗き込んだ。



「あなたが、あなたの全てを話してくれないと、あたしは、あなたを信用できない・・・」



それを聞いて、俯くユハ。


ローズはそんなユハの首に腕を巻き付け、抱きしめて続けた。



「だから、結婚するなら、あたしにユハの全部を話してくれるようになったらにして」


「・・・・・・・わかった」



ローズの気持ちはもっともだが


ユハは、この先何が起こるかわからない不安と


しかしローズを離したくないという気持ちが交錯し


いたたまれない気持ちになった。






「愛してる・・・・・ローズ」


「うん。あたしも」




最後にそう言って、ローズは寝室を後にした。