「ちょ、ちょっと笑わないでよ!!!ユハがいけないんじゃない。あんなこと言うなんて・・・」



ローズはポカポカとユハを叩いた。



ユハは目をつむって笑いながら、手でローズの手首を掴もうとしている。



「悪かった悪かった。だってローズがあまりにも真っ赤で・・・」



そしてローズの手首を掴み、叩くのを止めさせ、目を開けると、そこにはさっき以上に顔を赤くし、少し潤んだ瞳をして怒った顔をしたローズがいた。




あぁ・・・・・やっぱり、俺は君を手放すなんてきっと出来ないだろうな・・・



この先もずっとこうして一緒にいたい───────




そう願いながら、ユハは手を手首から、背中にずらして少しずつローズに近づき、優しくキスをした。



ローズにとってはファーストキスだ。



ユハとローズはしばらくそのまま動かなかった。



ローズは緊張して体を固くしていたが、ユハの優しい広い手と大きな体に身を任せていた。



ユハはローズの柔らかい唇の虜となっていた。



離れたくない・・・・


離したくない・・・・




そんなことを思った。