その顔を見て、ユハも自然と笑った。



「あ、ユハ兄ちゃん笑った!!」



エリックはユハを指差した。



「本当だわ!?ユハお兄さんの笑顔を見たのは初めてね」


「うん!」



そう言って笑う二人。



そうだったか?


あまり気にしていなかったが・・・・・



こんなに穏やかに笑ったのは何百年ぶりだろう・・・?



「やっぱり、誰でも笑った顔が一番ですね」



トクン────────




まただ。優しい鼓動がする。



ローズが笑うたび、喜ぶたびにするんだ。



俺がローズを好きな証拠・・・なんだよな?




いや・・・・・・・・




愛してる────証拠か。





ユハはもう疑わなかった。


自分がローズを愛していることを。




でも、そう思えば思うほど、今度はローズに愛を求めてしまう。



本当に期限までに・・・・・



焦りだすユハだった。





そんなことを思っているとはつゆ知らず、ローズはもうユハを疑うことも忘れ、エリックと戯れていた。