コンコン!



「はい」



ドアがノックされ、ユハは体を起こした。



「お兄ちゃん」



ドアを開け、入ってきたのはローズの弟、エリックだった。



「なんだ?」



手を後ろで組んでゆっくり近づいてくる。



「ねぇねぇ、お兄ちゃん」


「ん?」


「お兄ちゃんて、悪魔でしょ?」


「えっ?」



ドクンッ!



大きな鐘の音が胸に響く。



何で、人間に見破られるんだ?しかも、こんなガキに。



俺は薬で人間になったんだから、わかるはずがないだろ?



ユハは胸の鼓動が早くなるのを感じた。



「何で、そんなこと思うんだ?」


「ん〜・・・だって















僕も悪魔だから」