そう言うと、ユハはゆっくりと、ローズを離し、顔を見せた。



「ほら、ユハは悪魔なんかじゃない」


「え?」



ローズはユハの頬に手を伸ばした。



「悪魔は、涙を流さないでしょ?」



ローズはユハの涙を拭った。



ユハは自然と涙が出ていたことに驚いた。



「あなたには、あたしと同じ心がある。あたしと同じ人間よ」


「ローズ!!」



ローズが行った瞬間、ユハはローズをもう一度抱きしめた。



大粒の涙を流しながら



ローズの存在を確かめるように、ローズの腰と背中をグッと自分に引き寄せる。




そんなユハをなだめるように、ゆっくり優しく、ローズはユハの背中をさすった。






「ローズ、愛してる。言葉では言い表わせないほどに・・・」


「あたしも、ユハを愛してる」



そう言って、二人は長い間、キスをした。






嬉しかった。


俺の姿を見ても

怯えることも

拒絶することも

なかった。


あぁ、こんなにも俺は

狂おしいほど俺は


君を愛しているんだ・・・・










よかった。

ユハがやっと元に戻ってくれた。


あたしのことを

こんなにも

愛してくれてる。


あたしもあなたを

愛してる。


どんなことがあっても

何があっても

あたしも離れたくない。


ずっとあなたの

傍にいたい・・・・・・