遅い初恋〜先輩に恋をして〜


今日の一時間目の
授業は古典だ。


坦任の授業だ。
めんどくさい。
本当に嫌い。


でも、嬉しいこともあるよ?


それはあなたが
移動教室の授業で
私のクラスの近くを
通るの。


気付けばいつも
海斗先輩のことを
目で追っていた。


『茉美?』


貴洋が声をかけてきた。


言ってなかったが
貴洋は私の隣の席…。


「何?貴洋。古典なんて
 聞かないでね?わかんない
 んだから!」


『お前、もしかして、
 海斗先輩のこと好きなの?』