遅い初恋〜先輩に恋をして〜

海斗先輩は
貴洋の顔をみて
すぐ帰った。


分かってる。
私のことなんて
見てくれてないこと
なんて…。


でも少し期待しちゃうの。
期待すればするほど
辛くなるんだ…。


『茉美!』


私の名前を呼ぶのは
貴洋。


「どうしたの?貴洋
 元気になったみたい
 でうち的には良かった
 けどね…。」


『今度、なんかおごるから!
 あと、次の試合は絶対勝つよ』


貴洋…。
貴洋が嫌いなわけじゃ
ないんだ…。嫌いに
なる理由がないの。


でも、その言葉いって
欲しいのは貴洋じゃないの…


あの人じゃないと
意味がないんだよ…