遅い初恋〜先輩に恋をして〜

自分のクラスに
帰ってきて、私は
泣いたんだ。


嬉しすぎた。
大好きな人と
話す幸せを
初めて知ったんだ。


『まみー。急に逃げないでよ!!』


「梨沙先輩…ありがとうございます。」


私は、梨沙先輩に
抱きついた。
先輩がくれたご褒美。
大好きな海斗先輩と
話す、チャンスを
梨沙先輩が作って
くれたんだ。


『よかったね。』


梨沙先輩は、泣いて
抱きつく私の頭を
なでてくれた。


『今度は自分で、声かけるんだよ!?』


無理です…。
かっこよすぎて
話したいけど
話せないんです…。


その時、クラスの
ドアがあいた。