万里子は小説を終えようとしていた。

〔酷い夫に耐え続け、守り通した娘達は無事、幸せを掴み取った。

この日のために、母はこれまで生きてこれたのだ。

これからは、女として、やっと自分の人生を生きれる。

辛い人生に、終止符を打つのだ・・・・・・・・ 〕




ふと携帯を見ると、香代子から、妊娠を告げるメールがきていた。






       完