弘樹と万里子は、香代子の婚約が決まると当たり前のように約束通り、離婚をした。 お互い、何もなかったように、実にあっさりとしたものだった。 そして弘樹はすぐに再婚した。 身の回りの世話をする女がいないと困るという理由は今尚健在だった。 万里子は売れない小説を書きながらもコンビニパートをして、おんぼろのアパートに住みながら実に質素な暮らしを送っている。 『辛い、寂しい』と娘達に毎日のようにメールを送りながら・・・