『OH MY GOODNESS!』


「今日変な夢見ちゃった!」



あたしは教室で千夏を見るなり、
捲し立てた。



「あるスーパーいたんだけど、
 お菓子の売ってるスペース見てたらカゴ盗まれちゃった夢!」



「うわ、意味不明!
 カゴ盗む人とかいないじゃん。
 マジウケるんだけどー。」



だよねだよね、また夢の内容を話し始めようとしたとき、


「あっ能登ちゃんだ!」



千夏がドアを見て気が付き、
担任の能登ちゃんの方に走って行った。


「おはよー。
 久し振りだね!」



「あ、えっとおはよう....」



千夏にいきなり挨拶された
能登ちゃんが困ったように
あたしを見た。



「能登ちゃんかわいー!」



これがあたしと千夏の違う点。
あたしは能登ちゃんを可愛いとは思わない。


そのとき、千夏の表情が固まった。



「あれ....誰?」



千夏の視線を辿る。