『連絡網 HOW CUTE HE IS!』


「連絡網だが、
 安藤が入ってきたから、
 作り直した。」



前のは学校で集めるから明日先生に渡すように。



能登ちゃんは声を張り上げてそう言うと、
生徒達に連絡網を配り始める。



千夏が



「明日それ持ってくの絶対に忘れるー!」



と嘆いている。



その隣ではあたしが怪しくニヤニヤ笑っていた。



....安藤の電話番号、覚えよっと。



完全アヤシイ。
ストーカーみたいなあたし。



だけど、誰にも止められない!



配られたプリントに目を通した。
安藤は....あたしの2つ前だ。



お、あたしと家近いのかな?
初めの番号が似てるような気がするーっ!



これだけで少し嬉しいあたしは
絶対におかしいけれど....



しょうがないよ。
だって恋ってそんなもん。