「それはどうだろう…? 王子は君を気に入ってるみたいだからね…。 何なら試しに 王子の前で君に銃でも向けてやろうか?」 そう言って裾から所有していた銃を取り出し、娘に見えるようにちらつかせる。 「……どんな顔をするのか、見物だね」 銃を眺めながら不気味に微笑む目の前の男に、娘は何も言えなかった。