あの暑い 夏の記憶


昼からもそれが続き、嫌気がさしうんざりした時。


「ダメだ~っ!集中できん!休憩!」

ゴクゴクッ。

日夏は、オレンジジュースのパックを口に付け飲み干す。


わたしも手を休め、日夏と一緒になって葵ねぇたちを見ていた。



そこに、正義のヒーローが現れた。


「みんなはかどってるか?」


「耕にぃ!よく来てくれた~っ!さては…、オレの心の声が聞こえたのか!?」

焦って飛び付くわたしたちを、口をぽかーんと開けて見下ろした。


「…あ?…あぁ!助けてくれ~ってな!」


「だべ~っ!さすが耕にぃ!!」


「旭は準くんと一緒か…?で、…何がわかんないんだ?」

と、わたしたちが座っていた場所に、腰を下ろした。


「あ~。…そうじゃないんだよな~…」

と、ガッカリして溜め息をついた。


「でも、耕にぃがいてくれるならいいよ!ねー?」


「そうそう!ずっといてくれ!」


「何なのさっきから?あんたたちは?ずっといれるわけないでしょ!」

アイスコーヒーを持って来た葵ねぇは、わたしたちに呆れた顔を見せる。