あの暑い 夏の記憶


取り乱した旭は、ポカポカと日夏ママの背中を叩いて。

「…き、救急車呼んでよー!!なんでお母さんも!おねぇも!おにぃも…。そんな落ち着いてんのー!に、ち死ぬしょー!!おばちゃんもー!!」

必死でみんなにすがりながら、旭は大泣きし始めた。



「…あさちゃんも心音ちゃんも。この程度じゃ死なないから大丈夫だよ」

日夏ママが笑いながらそう言った。


すると、葵ねぇも耕にぃも、旭ママまでも大笑いした。


その笑い声にわたしと旭は、一瞬にして泣き止んだ。


「…ふぇ?」

目に溜まった涙の粒を拭い、みんなの顔を見回した。



葵ねぇはわたしの頬を抓り。


「あんたの処置が良かったから、一晩寝ればまたうるさい日夏が見れるよ」

口元を吊り上げニカッと笑みを見せた。



「心音ちゃん。ありがとう」



「…へ?」

日夏ママに褒められ、わたしは状況が把握できないでいた。




日夏…。大丈夫なの…?