あの暑い 夏の記憶


日夏の背中に手をかけた。


…熱い!!


「どうしよ!日夏!立てる!?歩ける!?」

何の反応もしない日夏。



ガタガタッガタッ…。

側にあった台車に、日夏を乗せる。


「お、おんもいっ… !に、…ちか…。足っ!体育座りっ。…んっしょ…」



ガタガタガタガタガタッガタンッ…。


日夏をビニールハウスの目の前の木の下まで運び、草むらの上に降ろした。




どうしよう…。


どうしよう…!



『熱が高くて体が熱いい場合は、おでこよりも首や腋の下、足を冷やすのがいいんだよ?』


『へぇー!おでこじゃないんだー!耕にぃ!すごーい!!』


『だから、葵ねぇちゃん。ちゃんと熱下がってきたよ』


『良かったー!』


葵ねぇが体調を悪くした時に言っていた耕にぃの言葉。



でも…!


…耕にぃ!!



どうやればいいかわかんないよっー!
 
 
どうしよっ!


日夏っ…!


さっきまであんなうるさかったのにっ。




…ぐったりしてるよ!