あの暑い 夏の記憶


準くんはサラっとした黒髪に、白い作業つなぎがよく似合っていて。黙っていても爽やかだ。

なんか…、真面目そうな印象。


一方…、直行さんは…。

茶色の襟足まである髪がうっとうしい…。

耳にはピアス…。

真っ暗に日に焼けた肌。

白い歯が似合わない…。


葵ねぇは“今時だねー!”と大笑いするけど。



なんか…。わたしは苦手…!



直行さんは、わたしたちをまじまじと見回し、首を縦に動かした。


「…元気のいいツンツン頭の男の子が日夏くん…。ショートカットの子が旭ちゃん。で、…おさげのキミは心音ちゃんだ?」

と、白い歯を見せる。


わたしはただ頷き助けを求め、日夏と旭の顔をチラチラ見た。


日夏はそんな直行さんを、部外者と言わんばかりに睨み。

旭は不満そうに唇を噛み締め、ずっと俯いていた。



わたしたちは突然現れた“部外者”を、不信そうに見上げていた。