あの暑い 夏の記憶

待ってました~!弁当!弁当~!

「今日こそは…お肉でありますように!」

日夏はそう唱え、目を閉じて願いながら、お弁当の蓋を開けた。


カパッ…。


「だ~っ!なんだよ~!!ご飯だけかよ~!」

泣きそうな声で、ご飯だけが入ったお弁当箱を睨み付け、わたしのお弁当箱を奪う。


「お前のは!?」


「へ?」


…カパッ…。


わたしたち3人はお弁当箱を見つめた。


「…何で、心音のには野菜ばっかのおかず入ってんのに~!」

泣きそうな目で視線を移し、わたしを睨み付けた。


「日夏が文句ばっか言うからじゃないのー!?」

と、言い返すと。


ガバッともう一つの包みを取り上げた。


「…耕にぃのは!?」

日夏は鼻を膨らませ、興奮している。


お弁当箱の包みを、乱暴に開け始めた日夏の手元に目をやった。



「…!」


わたしだけじゃなく、日夏と旭もその中身に驚いた。