あの暑い 夏の記憶

この日は、日夏ママがわたしたちを車で学校に送り迎えしてくれた。


朝、8時に耕にぃが日夏んちに来てお弁当を置きに来てくれて。

わたしは日夏ママが作ってくれたお弁当と、耕にぃが持って来てくれたお弁当と、2つぶら下げ学校に行く。



「心音だけ弁当2つもずりぃぞ!」


「いいから宿題やりなよ!」


「ちっ!何でオレだけこんなに宿題あんだよ~!!」

机に顔を埋めてうなだれる日夏。


そんな日夏に旭が。

「また今日も宿題増やされるんだー」

と、恐怖感を煽る。


日頃の行いが悪い日夏だけたっぷり宿題を出されたのだ。



「耕にぃはうちに泊まって看病したのかな…?」

わたしがボソッっと小さな声で呟くと。


「やらしい~な、耕にぃっ!」

いきなり、大きな叫び声を上げ、ガタッと席から立ち上がる。


「よぉしっ。…明日は土曜日だから葵ねぇの分も働くんだい!」

また、叫ぶ。


わたしと旭は白けた目をして。

「その前に宿題やりなよ!」

日夏を椅子に座らせた。