あの暑い 夏の記憶


小屋に戻ったわたしたちは、葵ねぇが作ってくれた夕飯をみんなで食べる。

葵ねぇの作る唐揚げも好きだけど、カレイの唐揚げも、イカの煮付けも大好き!


「日夏!こぼさないで食べなさい。よそ見しない!」

テレビアニメを見ながら、日夏はご飯粒をボロボロテーブルの上に落としている。


日夏ママの声は全く届いてなさそうだ。


『コラー!日夏!せっかく作った米がかわいそうだろ!』

なんて、決まって葵ねぇに制裁を受けるのに、今日はいつもとは違っていた。


チラッと葵ねぇを見ると、顔が真っ青で本当に具合が悪そうで…。

いつもの葵ねぇの迫力はなかったんだ。


耕にぃは困ったように。

『朝から、調子が悪かったらしいのに、無理したんだろ?』

って、話していたけど、朝はすごく元気だったし、わたしたちにはそんなカケラさえも見せなかった。


さっさとわたしは、ご飯を口の中に流し込み夕飯を済ませ、調理場にいる耕にぃの元へ駆け寄った。