あの暑い 夏の記憶


日夏がいなくなってから、わたしのお弁当のおかずが減って。

もう食べられることがなくなったから、寂しかったよ。


あの夏の間、葵ねぇは具合が悪そうに横になって寝てばかりだった。


体調が良くなってきて、作ってもらった鶏の唐揚げが美味しくて。

日夏にも食べさせたかったよ。


次の年の春、生まれた赤ちゃんは女の子で。

穏空(シズク)って名付けられた。


耕にぃママは、女の子でガッカリして。

「次は男の子よ!がんばってね」
ニヤニヤして、葵ねぇを困らせた。


日夏も、男がいいって言ってたよね?

ガッカリするかな?


わたしは、女の子で。
妹みたいで嬉しいよ!

かわいいし。


わたしを『みーたん』って呼ぶんだよ。


4歳になって、わたしの部屋を荒らして行く。

ちょっと悪戯っ子に育っちゃったけどね。


だけど、人の後着いて来て、すごいかわいいから!