日夏がいなくなってから、夏休み明けの学校は、ずいぶんと静かになって。
夏休みが終わったのと同時に、準くんもお手伝い終了で。
また、手伝いに来るよ!って、言ったのに全然来なくて。
決死の覚悟で旭は胸の内を告白したんだ。
「大きくなったら考えてあげるよ!」
なんて微笑んで、帰って行った。
しばらく、旭は落ち込んで泣いてばっかりいて。
「早く大きくなって大人の女になってやる!」
って、誰かみたいなことばかり言ってたよ。
あの夏から3年が経った年。
準くんが高校を卒業した春。
旭の家に訪れて、本格的に通年住み込みで働きに来た。
「またよろしくお願いします」
と、挨拶した準くんは、すっかり大人顔になっていて。
中学1年になった旭でも、『まだまだ敵わない』って歎いていた。
旭のラブアピールが強烈過ぎて。
「参りました!」
準くんが降参して、旭と付き合い始めたのが今年の冬。
バカップル丸出しのラブラブで毎日デートしてるよ。