あの暑い 夏の記憶


本当は、寂しいのに。


寂しくないって…。

なぜ言えたんだろう。



その夜見た夢の狭間で。


『オレが大人になって船の操縦ができるようになったら…!心音を特別乗せちゃる!

約束だぜい!心音だけの特別待遇だからな!有り難く思えよな~!ふふんっ』

なんて。

得意げに、それでいて照れ臭そうに笑う日夏がいて。



いつかの。


『でもな、みー?また後ででも、会えなくなるかも知れない時もあるから。見たい時に見て、言いたいことは貯めとかないで言うんだよ?』

と、わたしの頭に手を乗せ、しわくちゃの顔をした広じぃが出て来て。



そんな夢の中でわたしを困らせた。