日夏のおじいちゃんにおばあちゃんは、きっと喜んでいる。
でも…ここからいなくなっちゃうから…。
わたしはやっぱり…寂しいな。
「明日…父さんの実家に泊まって…そのまま行くんだ。だから…ここには明日までしかいれないんだって」
「え…?」
驚いて振り返ると、固い表情の日夏と目が合って。
真面目な顔から目線を反らせなかった。
日夏…今なんて?
自分の耳を疑って、もう一度聞いてみた。
「…明日までここにいて…戻って来ないんだ。最後なんだ…」
と、やり切れなさそうに口を開いた。
それを聞いたわたしは、何も言えなくなって黙り込む。
明日で…。
最後なんだ…。
日夏の言葉が頭に響く。
長い長い沈黙が続き。
息苦しく張り詰めた部屋に。
「日夏ー?みんなに挨拶しに行くよー!」
階下から、日夏を呼ぶ叫び声が聞こえ、意識が引き戻された。



