あの暑い 夏の記憶


電話に出た日夏ママの顔色が急変して、何だろう?と、わたしも日夏も上を見上げた。


「叔父さんから電話で。お父さんが、事故に遭って救急車で病院に運ばれたの。今は集中治療室で手術受けてるから来てくれって…」

と、言いながら慌てて作業着を脱ぎ始めた。


…え!?日夏パパが事故!?


わたしの箸を動かす手が止まる。


「事故って何だよ!?」

飛び起きた日夏の表情が強張った。


「わからない、船で事故に遭ったみたいなんだけど。生死に関わるから来てくれって。とにかく行って来るから」


「…オレも行くっ!」


飛び出して行った2人を見て。

「どうしたって!?…大丈夫なのかしら…ちょっと兄さんに電話…」

と、旭ママが受話器を手に電話をかけた。


深刻そうに電話の相手、旭ママと日夏パパのお兄さんと話しをしている。


隣の部屋で笑い声を出していた旭も、電話をしている旭ママに集中した。