あの暑い 夏の記憶


「またお手伝い一緒に行こうね!」

そう日夏に言うと、嫌そうな顔をした。


「あたしもおじいちゃんたちに会いたいなー」

旭はおねだり上手だから、おじいちゃんに色々買ってもらえると大喜び。


「5月の誕生日にはゲームソフト3つも買ってくれたんだよ!だから今度は絶対wiiなんだー!」


「…何で旭ばっかりずりぃ~なっ!」


「にっちは…きっと甘やかすな!とかってお父さんに言われてるんだよ」

旭は日頃の行いが悪いからだよ!と、嫌味たっぷりでバカ笑い。


「不公平だっ」

日夏は、面白くなさそうに吐き捨てる。


日夏と旭のおじいちゃんもおばあちゃんも、優しそうだったなー。

…いいなー。



わたしのおばあちゃんもおじいちゃんも。

たくさん会えたらいいのにな…。


また来てくれないかな…。


札幌に帰って、野菜食べたのかなー。



おじいちゃん、おばあちゃん。


葵ねぇを許してくれてありがとう。